FEATURE 03
「ちょっと様子見ましょう」を、記録に残す
トラブルの内容・対応・経過を機器IDに紐づけて記録し、過去の履歴をその場で参照できます。
更新日

その「様子見」、次の人に伝わっていますか
「なんか動きが変な気がするんですよね」と病棟から連絡が来る。現場で確認するが、再現しない。
こういうとき、つい言ってしまう言葉があります。
「とりあえず、ちょっと様子見ましょうか」
判断としては間違っていません。再現しない不具合を、その場で断定はできません。問題は、その「様子見」がどこにも残らないことです。
担当する技士は、毎回同じではない
医療機器のトラブル対応で厄介なのは、対応者が日によって変わることです。
月曜に「様子見」と判断した技士と、翌週に同じ機器の相談を受ける技士が、同じ人とは限りません。引き継ぎが口頭や手書きの日誌だけだと、次の担当者は経緯を知らないまま、またゼロから確認することになります。
3回目でようやく「あれ、前にもあったな」と気づく
同じ機器で同じ不具合が起きていても、担当者が違えば「初めての事象」として扱われます。
日誌をさかのぼれば記録はあるかもしれません。しかし、日付順に並んだ日誌から特定の機器の記録だけを拾い出すのは、現実的な作業ではありません。2回目、3回目と繰り返して、ようやく誰かが気づく——そのあいだに、不具合は進行しています。
「再現性が乏しい」は、記録が無いと永遠に判断できない
断続的にしか起きない不具合ほど、記録の有無が効いてきます。
いつ、どの条件で、どんな症状が出たか。個別の記録は断片でも、3件、5件と積み上がれば傾向が見えてきます。「月曜の朝に多い」「特定の病棟でだけ起きる」といった共通点は、記録が並んで初めて浮かび上がります。
記録が残っていなければ、何回起きても「再現性が乏しい事象」のままです。
報告を、機器に紐づけて残す
M.E.I.S では、トラブル報告を院内管理IDに紐づけたデータベースとして記録します。
日付順の日誌ではなく、機器単位で履歴を追える形です。ある機器の過去のトラブルを見たいとき、その機器のIDから一覧で呼び出せます。
記録する内容
- 報告日時
- 報告者
- 対象機器(院内管理ID)
- 発生場所
- トラブルの内容と対応の経過
報告者が記録されるため、詳しい状況を後から確認したいときに、誰に聞けばよいかが分かります。
現場で、その場で確認できる
トラブル履歴は、スマートフォンやタブレットから参照できます。
病棟に呼ばれて機器の前に立ったその場で、「この機器、過去に何かあったか」を確認できます。ME室に戻ってファイルを探す必要がありません。機器の特定にはバーコード読み取りも使えます。
また、同じ機器の点検履歴と並べて確認することで、点検結果とトラブルの関連が見えてきます。
経験の浅いスタッフほど、履歴に助けられる
過去の対応履歴が参照できると、初めてその機器を扱うスタッフでも、前任者と同じ水準の判断に近づけます。
「以前は基板の接触不良だった」という記録が1件あるだけで、確認すべき箇所の見当がつきます。ベテランの頭の中にしかなかった経験が、チーム全体で使える情報になります。
記録は、アクシデントの手前で効く
トラブル報告を残す目的は、記録を作ること自体ではありません。
繰り返し起きている不具合に早く気づき、故障やアクシデントに至る前に対処することです。「様子見」の判断そのものは、これからも必要です。ただ、その判断が次の人に引き継がれるかどうかで、結果は変わります。
トラブル報告機能は2週間の無料トライアルでお試しいただけます。まずは1台、気になっている機器から記録を始めてみてください。
06 よくある質問
Q01過去のトラブル履歴はどこから確認できますか?
機器の院内管理IDから、その機器で発生した過去のトラブル報告を一覧で参照できます。現場でスマートフォンやタブレットからも確認できます。
Q02トラブル報告は誰でも登録できますか?
登録できます。報告者名が記録されるため、誰がいつ報告したかが履歴として残ります。
Q03点検記録とトラブル報告は連携しますか?
同じ院内管理IDで紐づいているため、機器単位で点検履歴とトラブル履歴の両方を追えます。
