FEATURE 08
「前はどうだったか」を、その場で確かめる
院内管理IDや機器種別で絞り込み、過去の点検記録と実測値をその場で参照できます。
更新日

ファイルを1枚ずつめくる作業
「この機器、前回の測定値はいくつだった?」
紙で点検記録を管理していると、この質問に答えるのに数分かかります。保管棚から該当する年度のファイルを出し、日付順に綴じられた点検表を、目的の機器が出てくるまでめくる。見つかっても、その前の回と比較したければ、さらに遡ることになります。
面倒なので、多くの場合は確認しません。「前回どうだったか」を見ないまま、今回の点検を終えることになります。
見返さない記録は、書く意味が薄い
点検記録を残す目的は、監査に備えることだけではありません。本来は、機器の状態を経時的に把握するためのものです。
数値は、1点では判断できない
流量測定の結果が基準値の範囲内だったとして、それが「安定している」のか「悪化しつつあるが、まだ範囲内」なのかは、1回の測定値では分かりません。
前回、前々回と並べて初めて、傾向が見えます。基準値内であっても、下限に向かって下がり続けているなら、次の点検を待たずに対処すべきかもしれません。
担当者が違えば、経緯は分からない
点検を担当する技士は毎回同じとは限りません。前回の点検で「やや気になる値だったが範囲内なので合格」と判断した経緯は、記録を見なければ次の担当者に伝わりません。
結果として、点検が「作業」になる
過去を参照せずに毎回ゼロから判定していると、点検は判定作業の繰り返しになります。記録は積み上がるのに、活用されない。棚だけが増えていく状態です。
履歴を、検索で引き出す
M.E.I.S では、点検履歴を条件で絞り込んで参照できます。
絞り込める条件
- 院内管理ID
- 機器種別
- 機器名称
- 型番
- シリアル番号
院内管理IDでの絞り込みは、バーコード読み取りにも対応しています。機器の前に立って、ラベルをスキャンするだけで、その機器の履歴が表示されます。
記録される内容
各点検記録には、以下が残ります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 点検日 | 実施した日付 |
| 点検者 | 実施したスタッフ |
| 機器情報 | 機器名称・型番・院内ID・シリアル番号 |
| 点検区分 | 日常点検・定期点検などの別 |
| 各項目の結果 | 判定と実測値 |
| 備考 | 特記事項 |
実測値がそのまま残るため、「合格/不合格」だけでなく、数値の推移を追えます。
現場で確認できることの意味
履歴はスマートフォンやタブレットから参照できます。ME室に戻る必要はありません。
点検の最中に「前回はどうだったか」を確認し、その場で判断に反映できます。病棟から呼ばれたときも、機器の前で過去の記録を見ながら対応できます。
確認のコストが下がると、確認する回数が増えます。 ファイルをめくる数分が、数秒になるだけで、点検の質が変わります。
トラブル履歴と合わせて見る
点検履歴とトラブル報告は、同じ院内管理IDで紐づいています。
ある機器について、「定期点検では問題なかったが、その間に2回トラブル報告が上がっている」といった状況が見えるようになります。点検結果だけ、トラブルだけを個別に見ていては気づけない兆候が、並べることで浮かび上がります。
記録の取り扱いについて
点検記録は、登録された内容をすべて保持します。期間による自動削除は行いません。
なお、記録の変更履歴を追跡する監査ログ機能は、現時点では実装していません。 医療情報システムとして本格運用する上で必要な機能と認識しており、今後の対応課題としています。
履歴の参照しやすさは、実際の記録が数件たまってから実感できる部分です。2週間の無料トライアルで、何回か点検を登録して確かめてみてください。
07 よくある質問
Q01過去何年分まで遡れますか?
登録された記録はすべて保持されます。期間による自動削除は行いません。
Q02点検記録を修正・削除できますか?
できます。ただし現時点では変更の履歴を追跡する監査ログ機能は実装していません。今後の対応課題と認識しています。
Q03実測値の推移をグラフで見られますか?
現時点では一覧形式での表示です。グラフ表示は要望をいただいている機能のひとつです。
