FEATURE 09
あの機器、いまどこにありますか
機器の貸出先・貸出日・返却状況を記録し、いまどこに何台あるかを把握できます。
更新日

「3階病棟に行ったはず」で探し始める
中央管理方式で医療機器を運用している施設では、機器は院内を移動します。ME室から病棟へ貸し出し、使用が終われば戻ってくる。
その流れを、どう記録しているでしょうか。
多くの施設ではノートです。貸出簿に日付と機器名と行き先を書き、返却時に消し込む。運用としては成立しますが、いくつか穴があります。
貸出簿の限界
書き漏れが起きる
急ぎで機器を出すとき、記入が後回しになります。後でまとめて書くつもりが、そのまま忘れる。記録のない貸出が発生します。
消し込み漏れが積み上がる
返却されたのに貸出簿から消されていない機器は、帳簿上ずっと「貸出中」のままです。逆に、返却されていないのに消されている場合もあります。
こうしたズレが溜まると、貸出簿そのものが信用できなくなります。
今の状況が一目で分からない
ノートは時系列に並んでいます。「いま貸出中の機器を全部出して」という問いに答えるには、未消し込みの行を最初から探すしかありません。
探す時間が積み重なる
機器が必要になったとき、まず在庫を確認します。貸出簿が当てにならなければ、保管場所を見に行き、無ければ病棟に電話をかけることになります。
1回あたり数分でも、日常的に発生すれば相当な時間です。
貸出も返却も、読み取りで済ませる
M.E.I.S では、機器の貸出・返却をシステム上で記録します。
貸出時は、機器のバーコードを読み取り、貸出先を指定します。返却時も同じくバーコードの読み取りで処理されます。ノートに書く手間がないため、記録が後回しになりません。
記録される内容
- 貸出日時 / 返却日時
- 対象機器(院内管理ID)
- 貸出先(病棟・部署)
- 貸出処理者 / 返却処理者
機器の特定にはバーコード読み取りを使用します。返却時に点検を行う運用であれば、点検項目に「返却時点検」の区分を作成しておくと、記録が履歴として残ります。
台帳と連動する
貸出処理を行うと、医療機器台帳上でその機器の状態が「貸出中」に変わります。
台帳を開けば、どの機器がいま出ているか、どこへ出ているかが分かります。時系列のノートを遡る必要はありません。
現場からの要望で生まれた機能
貸出・返却管理は、M.E.I.S の初期リリースには含まれていませんでした。
利用者からの要望を受けて、2025年2月に追加した機能です。中央管理を行っている施設にとって、点検記録と機器の所在管理は切り離せないものだ——という指摘が出発点でした。
M.E.I.S は現役の臨床工学技士が開発しており、機能追加の判断は現場の実務から出ています。既製品では通らない細かい要望も、直接届く距離にあります。
所在が分かると、台数の判断ができる
貸出状況が記録されていくと、副次的に見えてくるものがあります。
どの機器が、どの病棟で、どのくらいの頻度で使われているか。常に貸出中で在庫が枯渇している機種があれば、増設の検討材料になります。逆に、ほとんど動いていない機器も見えてきます。
機器購入の稟議を出すとき、「足りない気がする」ではなく稼働実績を根拠にできます。
貸出・返却管理は2週間の無料トライアルでお試しいただけます。まずは動きの多い機種から記録を始めてみてください。
06 よくある質問
Q01貸出中の機器はどこで確認できますか?
台帳上で機器の状態が「貸出中」として表示され、貸出先と貸出日を確認できます。
Q02返却時にも点検が必要な場合は?
点検区分として「返却時点検」などを設定し、返却の運用に組み込むことができます。
Q03誰が貸し出したかは記録されますか?
されます。貸出処理・返却処理それぞれで、操作したスタッフが記録されます。
